基本的に遺品整理は相続人が行う

遺品整理は、基本的には相続人が行わなければなりません。法的に見ると遺品は相続された方の相続財産です。そのため、赤の他人が遺品を整理することでトラブルにつながる可能性があります。
故人の持ち物である限り、物だけでなく故人が所有していた権利も相続人へ引き継がれる対象となるので、たとえ家族や親族であっても相続をしていなければ、勝手に遺品整理をすることは望ましくありません。

例えば、相続人が遺品整理をするための場所から遠方に住んでいてすぐに遺品整理ができない場合、もしもその家が賃貸であるならば、相続人が遺品整理を行うタイミングまで家賃がかかってしまいます。そうすると、費用負担が相続人へのしかかってしまうかもしれません。

法的には家族や身内が遺品整理をしてはならないということではないので、この場合においては、相続人が認めた場合において相続人以外が遺品整理を行うことができます。しかし、物を処分したり、引き取ったりする権利は相続人にあるので、勝手に処分したり、遺品を持ち帰ったりすることはできません。

また、遺品整理を業者に依頼できるのも、相続人のみです。ただし、相続人が相続する権利を放棄した場合には家庭裁判所で相続財産管理（法）人が選ばれ、相続財産管理人が遺品整理を行っていくことになります。

遺品整理の費用を負担するのは一体誰？

遺品整理を業者に依頼した場合、その費用は相続人が負担することになります。故人の財産から費用を負担してしまうと、財産放棄を考えたときに放棄ができなくなってしまうからです。相続人が複数人いる場合には、相続人全員でかかった費用を負担するのが一般的となります。

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